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複式簿記と脱税発覚の原理

査察官として沢山の脱税者と対峙してきましたが、皆相手は私に何故見つかったのか、これを聞かれました。脱税とは、所得すなわち利益を少なく見せかける行為です。利益は収入-仕入・原価、経費で算定される以上、収入を隠すか、仕入原価経費を増やす。この二つに尽きます。今一つは、無申告つまり、申告すらしないという大胆不敵な方法です。合法的に税を逃れらるのが可能なら、それは瞬時に流行するでしょう。そんな上手い話があるはずがないです。巷間で「秘伝節税法」「究極の節税策」など無責任な触れ込みが散見されますが、怖い税法に書きましたが、税法は国家がどうにでも課税できる様に、構築してあるわけです。簡単に或いは複雑に取り繕っても、税法の網の隙間を見つけて合法的に税を免れる事など不能です。これを許す様では、その国は税法が三流の証拠です。税法の盲点を突いた、合法的な脱税(分かり易く表現上、脱税という言葉を使用しました。合法と脱税は矛盾し本来あり得ませんが、節税という意味を合法的脱税と呼称しただけです。)など存在しません。
前置きが長くなりました。何故脱税が見つかるのか?。それは
①国税組織の情報網が凄いこと ②完全犯罪はこと脱税に関しては無理に尽きます。①は、山の様な投書、脱税情報が国税当局に寄せられます。もちろんウソ八百、嫉妬、誤解等、情報の程度は千差万別です。しかしこうした情報は蓄積されます。火の無い所に煙は立たないです。情報が自然に溜まってきます。②何故完全脱税は無理なのか?。それは損益と貸借つまり複式簿記の原理にあります。所得=利益は損益計算と貸借増減の二つから算出されます。このことは簿記を知っている方には当たり前、根本原理です。複式簿記は科学です。損益計算上の利益は計算概念です。加算と減算の結果です。一方貸借は現状推移です。幾ら計算概念を隠せたとしても、現状は隠せません。何のためのに税金ごまかしなのでしょう。計算上の数値を減らすのが目的ではないですよね。目的は資産を増やしたい、負債を減らせたい、要するに過去に対しての現在未来への向上に尽きます。
損益ばかり気にします。何で売上が少ないのがバレたのか。何故経費を増やしたのが分かったのか。そういう疑問ばかりを気にしてる方が多数です。しかし家を新築、買い物が増大、消費(浪費も含め)動向、預貯金が増えた借金が無くなった等、実態ある経済事象が変化している。向上している訳です。何故って、そのための利益な訳ですから。利益がどんどん増えているのに、財産や消費は減少の一途というのは複式簿記上あり得ない訳です。
査察の脱税立証は、損益立証か財産立証かいずれかです。損益立証が難しくても、財産立証が可能なら、脱税立証できる訳です。財産つまり貸借立証とは、要するに、財産増加であります。
複式簿記原理が前提となっているのです。脱税事実を隠し続けることは無理なのです。